読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

インクルージョンボックス

私の内包物をつれづれと

八月花形歌舞伎 観劇

観劇

8月12日、新橋演舞場にて八月花形歌舞伎を観劇してきました!
見たのは夜の部、伊達の十役。
市川海老蔵さんの、善悪入り乱れの十役早替りと宙乗りが目玉の演目。
もう本当に楽しかった!ホラーあり、ミステリーあり、アクションあり、ギャグあり、涙あり、笑いあり!もう忙しいw
勝手なイメージで市川海老蔵さんは二枚目系の役者なのかと思ってたけど、三枚目っぽい役どころがとても上手かった。
どうしようもない悪人なんだけどひょうきんでちょっと憎めない感じだったり、郭遊びに惚けるダメなお殿様のダメダメっぷりだったり、忠義のために自分の嫁とその姉を殺す残忍さを持ち合わせる男の、その内側の愛嬌だったり。
善悪どの役どころも人間臭い感じが良かった。
特に好きだったのは、お話をまわす悪役土手の道哲、幼い若君の乳母政岡、妖術使い仁木弾正。
道哲は本当に憎めない悪役!この悪坊主!やってることはだいがいひどいことなんだけど、ひょうきんな言い回しと表情とあっけらかんとした存在感が憎めない。
政岡は本当に悲しい、切ない女性。自分の子供に若君を守るよう厳しくしつけてきて、己もまた乳母として若君を身を挺して守ってきた。そして、若君を守ろうとした幼子を目の前で敵に嬲り殺されて、でも若君を最後まで守るために敵の前では気丈に振る舞い、我が子の死体と2人きりになった後の、よくやったよくやったって泣くところがもう、辛くて、危ないことをしたら叱る母親はいても、自ら危険を冒して死ねと言う母親がいるか、と嘆く所で涙でた。正直、海老蔵さんの女形は全く期待してなかったが、いい意味で裏切られた!
妖術使いの仁木弾正はその存在の妖しさと、ギャグパートのギャップが面白すぎた。いや、ギャグパートって言ったら失礼だけど、本気で腹筋持って行かれるかと思ったwねずみ大活躍w宙乗りは2階席3階席にとって目の前に役者が現れる素敵な演出。おおお!ってなった。
以前、中村勘太郎(現:勘九郎さん)の四役早替りの演目を見たときも思ったけど、こういう早替りの演出って言うのは、その役同士に投影される共通点があるってわけじゃなく、一人の役者の多面的な魅力を開花・発見することに意味があるんだろうなと。
女形は本当にいい意味で裏切られたし、悪役としての華に素晴らしく秀でた役者さんだと思った。かと思えば清廉な裁き人も演じられる。すごく面白い!
でも彼が演じることによって、十役のうちいくつかの役どころに共通点が生まれた気がする。どれほどの悪人でも、残忍さをもつ善人でも、人間味というか憎めない愛嬌があった。なんとなく初演(1815年)からの思惑ではないような気がする。
いろいろ書いたらすっきりした!とにかく楽しかった!
みんな歌舞伎見たほうがいいよ、すごく面白い。新橋演舞場はわりとお値段もお手ごろだから是非見に行くべき!
歌舞伎の上でのファンサービス、フンチラ(フンドシチラリ)もあるよ!www

f:id:inclusionbox:20170106225213j:plain