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インクルージョンボックス

私の内包物をつれづれと

初歌舞伎座!八月納涼歌舞伎 観劇

観劇

昨日、8月17日、初めて歌舞伎座で観劇してきました!
八月納涼歌舞伎、第三部を観劇。
夏の歌舞伎は昼夜の二部じゃなくて、三部構成のものがあって、すごくいいよね。
以前、新橋演舞場で夏に観劇した時も三部構成で、短くて気軽でよかった。
初の歌舞伎座は友達と行く予定だったけど、その友達がインフルエンザで急遽行けなくなり、母と一緒に観劇しましたー。
今回はコミカル怪談物と能狂言物のコミカル舞踊で、どっちもおもしろおかしい気楽に見られるタイプだったから母の初歌舞伎にもピッタリだった。
今月、母の誕生日だったからチケット代はおごりましたよトホホ(;ω;)
友達がちょー残念がってたので、歌舞伎座近くのタリーズにある限定グッズの、鳥獣戯画のてぬぐい(ウサギがコーヒーのんでるw)をお土産に買いました^▽^

夏といえば怪談!
1つ目の演目は「江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし」
怖いの苦手なので分かりやすくて楽しいのがいい!と思い、狐狸狐狸ばなしを選んでみたが、大正解だった。
元歌舞伎の女形で今は手ぬぐい染屋の伊之助(扇雀)と、元女郎のおきわ(七之助)の夫婦がキツネとタヌキの化かし合いをするっていう話。
この夫婦はおつむの弱い使用人の又市(勘九郎)と三人暮らしをしていて、近所におきわの浮気相手のなまぐさ坊主の重善(橋之助)が住んでいる。

初っ端からおきわが下品で下劣で笑ってしまった。
この頃は浮気なんてしようものなら、旦那から浮気相手もろとも殺されても罪に問われないような時代なのに、なんのその!
おきわは家事も一切しない上げ膳据え膳状態な上に、超あばずれw
旦那不在の自宅に重善を連れ込んで、旦那がヘビみたいにねちっこくて嫌なの!あんた、昇天させてよ・・・とか言いながら、しなだれかかるわ真昼間から寝屋に誘うわで自由すぎる!

5月に見た歌舞伎でも七之助さんがなかなか大人の女のエロイ役やってたけど、こんなエロど真ん中の下劣な役をやるとは思ってなかったw
初めて七之助さんの女形を見たとき、清楚で可憐で儚くて浮世離れしたお姫様・・・みたいな印象だったのに、役の幅が広がったって意味では良いんだけどショックもでかいwでも好き!

伊之助はおきわの浮気を察知しているものの、ベタ惚れだから何にも言い出せない状態。
浮気相手の重善は重善で、実はおきわに内緒で浮気中(しかも身体中ぺろぺろ舐めてくるのがどうもなー、でも結婚してやったら金には困らねえしーとか文句言ってる)っていうどいつもこいつも・・・な展開。

この重善もほんと、調子がいい男で、なんでこんなにモテちゃうかなーオレーwwwみたいなテンションだし、演じてる橋之助さんがほんと憎めないっていうかおもわず笑ってしまう。
最初から笑わせに来てるからこっちも遠慮なく笑える感じでほんと楽しい!

おきわは重善にぞっこんだから、重善が酒に酔った勢いで言った、旦那を殺したら夫婦になってやるって言葉を真に受けて伊之助を殺しちゃう。
方法としては、伊之助が仕事で使ってる染料は毒だから危ないから気をつけるように!っておきわに言い含めていて、おきわはそれを使って伊之助を殺すんだけど、察しがいい人はもうここで気付き始めるね。
弔いを済ませたおきわと重善の前に、伊之助が現れるわけだ。
ぎゃーゆうれいだー!!!みたいな展開になって、よしもう一回殺そうぜ!ってなって、そこで又市がこき使われた恨みがあるからやらせてくれと名乗り出る。
で、又市が底なし沼に埋めてきましたーえへへとか(おつむ弱いって言われてるから、終始えへへーみたいな感じ)言って、みんな一安心。
と思っていたら、翌朝、又市がおきわは重善の元に来て、「旦那さんが朝餉の用意できたからおかみさん呼んで来いって言ってます」と呼びに来る。
どういうことだ、とやんややんやして、足はあったのか?本物か幽霊か?座ってたので分かりません!とかやりとりしてると、伊之助登場。
歌舞伎の世界では幽霊が不思議な力で生きてる人間を操ったりするんだけど、まあそんな感じで家に連れて行かれるおきわと又市。

それからまた夫婦で暮らしだすが、以前のツンツンおきわからうって変わって、ビクビクおろおろで従順なおきわ。
まあまだいろいろまだあるんだけど重善の浮気を知って、酒に毒を盛って心中を試みる。すると、全然全く死ねない。
そこで、おきわと重善が気付くわけだ、あの毒は毒じゃなかったと。

で、舞台は冬から春に移る、地べたに座って口をぽかんと開いて三味線を弾くおきわ。
ご近所さんには気が違ってしまったらしいね、あんなおきわ見たくないよ、可愛そうに・・・なんて言われてる。
伊之助は甲斐甲斐しくおきわの身の周りの世話をしながら、この計画を練った友人(序盤に重善の友人として出てる)と話し出す。
いやー上手く言ったな。でもまさかおきわがこんなことになるとは。でもその分夜も好き放題(以下略)などなど。
今日は伊之助の死体の代わりに焼かれた人の49日だからと、その友人と2人で出かけていった。
結局、この友人は今で言う脚本家?的な人で、おそらく役者時代の人脈、使用人の又市もおつむ弱いのは演技で、歌舞伎で一緒に働いてた男。
全部伊之助の策略でしたー浮気はしちゃだめだねーって言う話かと思いきや、重善の所の使用人がやってきて、誰もいませんよーと囁くと、いやーきちがいの振りも大変とばかりに普通に動いてしゃべりだすおきわ。
今日は旦那が出かけていないから、重善(こっちもきちがいの振りして、求婚された女にかくまわれ中w)を呼び出す算段をし始める。
重善の使用人はおきわにいいんですか?こんなことして、と聞くが、おきわはあっけらかんと、きちがいは何しても罪には問われないのよ!と言うのでした、チャンチャン。

この公演のチラシに抱腹絶倒間違いなしの狐と狸の化かし合いって書いてあって、本当にその通りだった!
話し自体も面白いし、みんな初っ端からフルスロットルで笑わせに来る感じw
時事ネタとして、じぇじぇじぇ(朝ドラ)とか、セリフの中で「蕎麦でもエビスでも食わしてやらあ」(勘九郎さんエビスビールCMやってる)とか他にもあったけどクスッと笑えるシーンが多い。
あと、勘九郎さんのおつむ弱い設定の演技が本当におもしろい!しゃべり方から身体の動きからもう最高!
勘九郎さんはこういう役本当にお上手に(愛されるようにとも言い換えられる)演じられるからすごい。
いろんな役を演じる勘九郎さんが見て行きたいから、こういうはまり役(善人とかおばかキャラとか)じゃない悪役をもっと見たいな。
来月、松本幸四郎さんが新橋演舞場で悪役を演じるのを悪の華って大きく宣伝してるけど、勘九郎さんいつかやって欲しいな。

2つ目は「棒しばり」
人気の舞踏で、元は能狂言から歌舞伎化したもの。
狂言からの歌舞伎って難しいものが多いからどうかな?って思ってたけど杞憂だった!いい意味で裏切られた!
酒好きの太郎冠者と次郎冠者は、主人の外出中に酒を盗み飲まないよう、拘束されてしまう。
太郎冠者はうしろ手に、次郎冠者は両手を棒に縛られる。
そんな2人が何とか頑張って酒にありついて、気持ちよく酔っ払って踊りだす。
ただただ陽気で面白くて笑ってしまう舞踊!
演者にしてみれば不自由な中の舞踊はそれだけでも技術が求められる。
けど、そんなの関係なくとても面白くて楽しい!それって素晴らしいと思う。(そう魅せるだけの技術があるって意味でも)
見るからに難しいことって、見ている側に大変だろうなとか辛いだろうなとか分かってしまうから、そういう余計な気持ちを持たせずに、エンターテイメントとして見ていて面白く感じさせてくれるってすごい!
後々考えて、あんなに縛られてるのにどうやってあんなに自由に動いて踊って酔っ払って魅せるんだろうって思った。
でも見ている瞬間はただただ面白くって!
だっていい大人が上司からダメだって言われてんのに、上司の酒かっ食らって楽しくなっちゃって踊ってはしゃいでバカ騒ぎしてるの。
もうただただ声を上げて笑ってしまう、そんな舞踊だった。

初の歌舞伎座での観劇はもう大満足!いい席だったから見やすかったし、お話も分かりやすくて面白かった!
母も案外楽しめたみたいでよかった。
歌舞伎座はどこからでも花道が見えるように設計されているようなので、次はもうちょっと安い席を狙おう。
(今回は売り切れてたので泣く泣くちょっと高い席に・・・)
もうずっと言ってるけど、勘九郎さん悪役やらないかなー?見たいなー。

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